日光の社寺の詳細記事です。
日光の社寺
栃木県日光市にある、二荒山神社、東照宮、輪王寺の2社1寺と、それらを取り巻く遺跡(文化的景観)から構成される世界遺産です。徳川幕府の創始者である徳川家康を祀る東照宮の豪華絢爛な建築群や、古来より信仰の対象とされてきた男体山をはじめとする自然と、高度な芸術的建造物が一体となった文化的景観が世界的に高く評価されています。

人間の創造的才能を表す傑作である。
評価ポイント:東照宮に代表される、極彩色で精緻な彫刻や建築様式であること。
東照宮の陽明門や本殿、輪王寺の大猷院などは、当時の最高水準の技術が結実したものです。
特に、彫刻・塗装・錺金具(かざりかなぐ)が建物全体を覆う豪華な装飾は、日本建築史上でも極めて特異で、芸術的な「傑作」とみなされました。
歴史上の重要な段階を物語る建築物、その集合体、科学技術の集合体、あるいは景観を代表する顕著な見本である。
評価ポイント:江戸時代の政治体制や、その権威を示す象徴的な建築であること。
日光は、徳川家康を神格化(東照大権現)することで、徳川将軍家の権威を全国に知らしめる政治的な装置でもありました。
日光の社寺の壮麗な建築群は、平和が長く続いた「江戸時代」という特筆すべき時代の精神と統治体制を象徴しています。
顕著な普遍的価値を有する出来事(行事)、生きた伝統、思想、信仰、芸術的作品、あるいは文学的作品と直接または実質的関連がある(この基準は他の基準とあわせて用いられることが望ましい)。
評価ポイント:山岳信仰と徳川将軍家への信仰が融合した、独自の精神文化。
古くからの山岳信仰の地(二荒山神社)に、将軍家への崇拝が重なった日光は、日本独自の神仏習合(神道と仏教が混ざり合うこと)の伝統を今に伝える重要な場所です。
現在も神事や祭礼が続けられており、「生きた信仰の場」としての価値が認められています。